7/25(月)~8/5(金)にかけてのBootCampが終了しました。
過去の記事に書いた通り、日本の大学1年生レベルの統計学・線形代数・微積分の復習とRプログラミングの初歩を学びました。
また、最後の2日間は各ベンダーのAnalyticsソリューションの話を聞きました。
後半2日間は、各ベンダーの製品やソリューションの宣伝のような印象でした。
・IBM
iLOG CPLEX(線形計画法で最適解を求めるソフトウェア)やVideo Analytics、Bluemixの紹介
・SAS
SAS Enterprise MinerやSAS Viyaの紹介
・SAP
SAP HANA(SAPのインメモリーDB)の紹介
・Microsoft
Azure Machine Learningの紹介
授業の休憩時間の度に軽食が用意され、同級生とネットワーキングする時間がたくさんありました。
同級生の出身はシンガポール、インド、中国、マレーシア、台湾など多岐に渡るのですが、みんな英語が流暢で会話についていくのがかなり大変です。
授業中に質問しても、自分だけ講師への質問が通じなくて何度も聞き返されたり、悔しい思いをしています。
同級生の就労経験は1~3年ぐらいの人が多く、学部卒で就労経験無く来た人もそれなりにいます。
私は大学院卒業後に日本で8年間働いていますが、私ぐらい就労経験が長い人は稀です。
優秀かつ英語が流暢な年下の同級生達と接していると、「日本は今後も国際競争力を保てるのだろうか」と心配になります。
シンガポール人の同級生からは「その英語力で、よく来たね」みたいなことを遠回しに言われて悔しい思いもしました。
英語ができるかどうかは、英語を使う環境で生まれ育ってきたかが大きなファクターだと思うので、日本で生まれ育ってきた自分には如何ともしがたいところがあります。
しかし、この悔しさをバネに1年間必死で食らいついていきたいと思います。
今のところ辛いことが多い日々ですが、中村拓磨さん(夢を叶えるためにアメリカの大学院に留学している)のメッセージを読んで自分を鼓舞していきたいと思います。
http://takumanakamura.net/?p=642
(勝手ながら、中村さんのブログから抜粋)
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あなたは何を誇りに思って生きたいだろうか?もし生まれた家が裕福ならば,多くの指標であなたは恵まれているが金持ちの両親を誇りにして生きるのだろうか?もし子供のころから外国語の教育を受け,2,3ヶ国語話せるなら,多くの指標であなたは恵まれているが物心ついたときには既に身についていた能力を自慢してその先も生きるのだろうか?
僕は恵まれた人間である.決して裕福な家庭に生まれた訳ではないが,大学卒業までは両親の援助を受けていて,お金の心配をせずに自分の好きな勉強や部活動に取り組めた.両親の理解にも恵まれた.実家の三重県から遠く離れた仙台に進学することも,そのまた遠く離れたインディアナやアトランタに留学することも,反対されたことは一度もない.そして僕は運もいい.人生の早い段階で,飛行機やロボットといった自分のこれからの人生を賭けてもいいものに出会えた.自分の人生における「これだ!」と思えるものに早く出会うか,遅く出会うかなど,人間の価値を決めるものではないはずだが,世の中そんなにうまくはできていない.進学にしても就職にしても結婚にしても,あるタイミングを逃すととたんにチャンスが少なくなる.早く見つけるだけうまくいく確率は上がる.孔子でさえ「吾十有五にして学を志す」というので,それよりも早くからロボットや飛行機に夢中になれた僕はとても運がいい.
ならば,自分の恵まれた境遇や運の良さを誇りにして生きるのだろうか?
僕はそんな人生は嫌である.もしも僕に子供ができて,いつか「パパはすごいんだぞ,だってな~」と自分の人生を語るとき,才能や履歴書に載っている賞状などを自慢するより,僕は自分が人生の節目節目で行ってきた選択の一つ一つを息子や娘に伝えたい.病弱な子供が自分の足で空を飛ぶことを目指したこと.なまった英語でアメリカの大学院に来たこと.目の前の一流企業よりも,外国人に門戸を開かないアメリカの航空宇宙工学を目指したこと.こういった選択は,鳥人間で日本一になったという結果やアメリカの一流大学の学位そのものよりも誇らしい.僕の人生は惰性じゃない.一つ一つの,苦労と逆境へ進んだ選択の結晶だ.語るのならば,そんな人生の方が美しい.
辛い時間を乗り越えるためにそんなことを考える.苦労多き留学生活である.
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2016年8月9日火曜日
2016年8月1日月曜日
Rの初期セットアップ
BootCampではRプログラミングの基礎を学ぶため、PCにRおよびRstudioをインストールします。
(PCは各自持参するようガイドされました)
MSBAプログラム全体を通してRを使うことが多いとのことで、Rのスキル習得は必須となります。授業の課題をやる際に、他の分析ツール(Pythonなど)を使ってもよいのかもしれませんが、講師の先生曰く、「各授業の講師がR以外のツールに詳しいとは限らない」とのことだったので、まずはRを覚えるのが無難と思います。
また、プログラミング言語と同様に、1つのツールに習熟すれば他のツールの習得も早いと思いますし。
RやRstudioの導入そのものは簡単で、モジュールをダウンロードしてインストーラーに従って導入するだけで済みます。
私のPC(Windows 10)での言語設定は日本語となっているため、Rを英語環境で起動するために以下の設定が必要となります。
※日本語表示だと、他のメンバーと議論するときの妨げになるため、MSBAで使用するソフトウェアは全て英語設定にしようと思います
■R
Rを導入後にWindowsデスクトップに表示されるショートカットを右クリック
→「リンク先」の項を以下の通り変更
(変更前)"C:\Program Files\R\R-3.3.1\bin\x64\Rgui.exe"
(変更後)"C:\Program Files\R\R-3.3.1\bin\x64\Rgui.exe" LANGUAGE=en
■Rstudio
(変更前)
## Language for messages
language =
(変更後)
## Language for messages
language = EN
(PCは各自持参するようガイドされました)
MSBAプログラム全体を通してRを使うことが多いとのことで、Rのスキル習得は必須となります。授業の課題をやる際に、他の分析ツール(Pythonなど)を使ってもよいのかもしれませんが、講師の先生曰く、「各授業の講師がR以外のツールに詳しいとは限らない」とのことだったので、まずはRを覚えるのが無難と思います。
また、プログラミング言語と同様に、1つのツールに習熟すれば他のツールの習得も早いと思いますし。
RやRstudioの導入そのものは簡単で、モジュールをダウンロードしてインストーラーに従って導入するだけで済みます。
私のPC(Windows 10)での言語設定は日本語となっているため、Rを英語環境で起動するために以下の設定が必要となります。
※日本語表示だと、他のメンバーと議論するときの妨げになるため、MSBAで使用するソフトウェアは全て英語設定にしようと思います
■R
Rを導入後にWindowsデスクトップに表示されるショートカットを右クリック
→「リンク先」の項を以下の通り変更
(変更前)"C:\Program Files\R\R-3.3.1\bin\x64\Rgui.exe"
(変更後)"C:\Program Files\R\R-3.3.1\bin\x64\Rgui.exe" LANGUAGE=en
■Rstudio
(変更前)
## Language for messages
language =
(変更後)
## Language for messages
language = EN
2016年7月28日木曜日
BootCamp1
BootCamp期間のスケジュールは以下の通りです。
7/25(月) AM:NUSの留学生向けのオリエンテーション PM:MSBAのRegistration
7/26(火) AM:MSBAのRegistration(続き) PM:キャンパスツアー、18:30からMSBAのオリエンテーション
7/27(水) 確率論・統計学
7/28(木) AM:確率論・統計学(続き) PM:Rプログラミング
7/29(金) Rプログラミング
8/1(月) シンガポールのVISA取得事務手続き(シンガポール当局の担当者がNUSへ来てくれて、事務手続きを実施)
8/2(火) 線形代数
8/3(水) 微積分
8/4(木) IBMのBusiness Analyticsツールとソリューション紹介、夜に懇親BBQ
8/5(金) 3rd Party Analyticsツールの紹介(SASやSAP、Microsoftのツール紹介)
7/27、28の1日半をかけて統計学・確率論の授業を受講しました。
内容は、大学1~2年レベルのものです。
講師はDepartment of Decision SciencesのAssociate Professorの方で、資料はMBAコース向けの統計学授業を使いました。
MBAでは1セメスターをかけて扱う内容を1日半に圧縮しているため、講師曰く「MBAの3倍のスピードで授業を進める」とのことでした。
概要としては、以下のものを扱いました。
・記述統計、推測統計とは何ぞや
・種々の確率分布の紹介(離散・連続それぞれの確率分布)
・推定(点推定や区間推定、信頼区間の考え方など)
・仮説・検定(帰無仮説・対立仮説が云々・・・、t検定やχ二乗検定の概要)
Google検索すれば、日本語でも英語でも似たような説明資料はいくらでも出てくる内容なので、ここであえて詳細は述べません。
これまでほぼ全ての教育を日本語で受けてきて、ほぼ日本語しか使わない環境で働いてきたthe 純ドメな自分としては、数学用語の英語表現をいかに習得するかが重要でした。
インド出身の同級生に「インドではいつから英語で教育を受けるの?」と聞いたところ、「幼稚園からずっと英語だよ」と言われました。
大きなハンデがあるなぁとは思いますが、数式やプログラミング言語の知識は世界共通なので、他の分野に比べると理系は世界で戦いやすいと思います。
一方で、文科系の方が英語圏で仕事することは、(帰国子女でもない限りは)かなり困難と想像します。例えば私がシンガポールにおいて、非日本企業向けの法人営業や法務などの仕事をできる気がしません(苦笑)
7/25(月) AM:NUSの留学生向けのオリエンテーション PM:MSBAのRegistration
7/26(火) AM:MSBAのRegistration(続き) PM:キャンパスツアー、18:30からMSBAのオリエンテーション
7/27(水) 確率論・統計学
7/28(木) AM:確率論・統計学(続き) PM:Rプログラミング
7/29(金) Rプログラミング
8/1(月) シンガポールのVISA取得事務手続き(シンガポール当局の担当者がNUSへ来てくれて、事務手続きを実施)
8/2(火) 線形代数
8/3(水) 微積分
8/4(木) IBMのBusiness Analyticsツールとソリューション紹介、夜に懇親BBQ
8/5(金) 3rd Party Analyticsツールの紹介(SASやSAP、Microsoftのツール紹介)
7/27、28の1日半をかけて統計学・確率論の授業を受講しました。
内容は、大学1~2年レベルのものです。
講師はDepartment of Decision SciencesのAssociate Professorの方で、資料はMBAコース向けの統計学授業を使いました。
MBAでは1セメスターをかけて扱う内容を1日半に圧縮しているため、講師曰く「MBAの3倍のスピードで授業を進める」とのことでした。
概要としては、以下のものを扱いました。
・記述統計、推測統計とは何ぞや
・種々の確率分布の紹介(離散・連続それぞれの確率分布)
・推定(点推定や区間推定、信頼区間の考え方など)
・仮説・検定(帰無仮説・対立仮説が云々・・・、t検定やχ二乗検定の概要)
Google検索すれば、日本語でも英語でも似たような説明資料はいくらでも出てくる内容なので、ここであえて詳細は述べません。
これまでほぼ全ての教育を日本語で受けてきて、ほぼ日本語しか使わない環境で働いてきたthe 純ドメな自分としては、数学用語の英語表現をいかに習得するかが重要でした。
インド出身の同級生に「インドではいつから英語で教育を受けるの?」と聞いたところ、「幼稚園からずっと英語だよ」と言われました。
大きなハンデがあるなぁとは思いますが、数式やプログラミング言語の知識は世界共通なので、他の分野に比べると理系は世界で戦いやすいと思います。
一方で、文科系の方が英語圏で仕事することは、(帰国子女でもない限りは)かなり困難と想像します。例えば私がシンガポールにおいて、非日本企業向けの法人営業や法務などの仕事をできる気がしません(苦笑)
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